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あのフランシスコ・ザビエル像が発見された場所に行ってみた話

父方の実家の近くに、その昔隠れキリシタンの里があったということを聞いて、見に行ってみたんです。

 

 

、、、するとなんと!!

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あのフランシスコ・ザビエル像発見の地とあるではありませんか!!

 

 茨木市キリシタン遺物史料館

大阪府茨木市にある、茨木市キリシタン遺物史料館というところに、それはありました。(現在は神戸市の博物館で保管されている)


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外観はこんな感じ!決して大きな史料館ではありません。

中は撮影禁止だったのが残念だ、、、

あけずの櫃

中に入ると隠れキリシタンの末裔の方が出迎えて下さります。入場は無料です!パンフレットを渡され、奥に進むと展示物の部屋があります。キリシタンにまつわる様々な展示がありました。また、最後の隠れキリシタンと呼ばれる三姉妹のインタビューと実際にお祈りをしている様子を映したDVDが放映されていました。

最も重要な展示物は「あけずの櫃」というものです。戦国時代から大正まで、1度も開けられることなく受け継がれてきたことから、この名前がついたとのことです。

そしてこの櫃の中から発見されたのがフランシスコ・ザビエル像なのです!実はこれ、描いたのは日本人の画家だそうです。描いた本人も、こんなに時代を経て発見されるとは、現代の教科書に載っているとは、夢にも思わないでしょうね笑

他にもマリア十五玄義図や木製のキリスト磔刑像など、数は少ないものの非常に歴史的価値の高いものばかりか入っていました!

 

最初のキリシタン大名高山右近

戦国時代、現在の茨木市高槻市一帯は、高山右近によって納められていました。高山右近は日本史上初のキリシタン大名であると言われており、キリスト教を熱く信仰していたようです。2014年の大河ドラマ軍師官兵衛」にも登場していた人物です!
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そのこともあってか史料館周辺に隠れキリシタンの跡を遺すものが点在していました。

 

なぜ「隠れキリシタン」なのか

江戸幕府が絵踏みでキリシタンを弾圧したのは有名な話ですね。もちろん高山右近の治めた地域も例外ではありませんでした。そんな中、幕府の役人の目をごまかしながら鎖国の日本でキリストを進行し続けた人たちがいました。それが隠れキリシタンなのです。


―明治までは、この地域で葬式があると高槻から検使の役人が来た。キリシタン的なものがないかどうか確認するために。でも、村のみんなでご馳走食べさせたりして接待して、役人もさほど厳しく調べずに帰ってゆくことがほとんどだった。役人も何となくわかってはいたのではないか…

 

という話があります。なるほど、役人も分かっていて気付かないふりをしていたのでしょうか。江戸時代というのは、ぼくが思う以上におおらかな時代だったのでしょうか。

 

 

まさか、なんとなく立ち寄った小さな史料館でこれらの歴史的遺物に出会えるとは思っていませんでした!知識の乏しいぼくが日本史やキリスト教を考える機会になってよかったです!